
最近あちらこちらで見かけるシバザクラのじゅうたん。
最近では箱モノよりも花のほうがコストがかからず、集客もあるそうで、全国各地で花を植え、イベントを行っているようです。
まあ田代も一本桜を誰かが取り上げてくれたおかげで、仕事でしか通らない道がピカピカの乗用車が通るようになり、多くの人が訪れるようになった。
私も以前からこの集落を花でいっぱいにしたいものだと考えていたが、問題は田んぼや畑をうまく飾り付けてくれて、なおかつ農作物に影響をおよばさないものでなければいけないことだ。
雑草を抑えてくれて管理に手間がかからず、できれば春夏秋と楽しみたいのである。
花は楽しめる時期が短期間であることで通年人を呼び込むのは難しいという問題もあるようだ。
箱モノは一度見れば二度も三度も足を運ぼうとは思わない。ディズニーランドみたいに常に変化していればいいのだがそれも難しい。
その点、花は何度見てもいいし、飽きることもない、そして日々変化しているのである。
人間が作り出したものは自然が作り出すものにはかなわないのである。
さて、どんなふうに花でいっぱいにするか思案のしどころです。
露地栽培で花を栽培するという手もあります。見て、売って、二度楽しめる?
道路沿いの畑や空き地を使って花を栽培すりゃいいわけです。それも手間のかからないやつを。
それと、アレルギーの起こらないやつじゃないとだめですね。
花に囲まれて、畑の桃をちぎって食べ、イチゴをつまみ、メロンをもぎ取る。
春にはあたり一面沈丁花の香りが漂い、夏にはりんどうのじゅうたん、ひまわりのトンネル。
トマトやレタス、ピーマンとうもろこし、畑でかごに摘み取り、自慢のどぶろくやらワインで疲れをいやす。遠く唐臼の音と鳥のさえずり、好きな本を片手にうとうとする昼下がり、夕暮れには川で釣り糸を垂れ、コウモリの羽音に耳を澄ます。
そんなイーハトーブの世界をこの鍛治ヶ沢に夢見るのである。