あわばな(女郎花)
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お盆を迎える頃になると咲く花。この地域ではお墓や仏前に飾る花としてなくてはならない花となっている。オミナエシ(女郎花)別名をアワバナという。

とても発色の明るいきれいな花ではあるが匂いはあまりいいとは言えない花である。

蜜は美味しいらしく、蝶や蜂が群がる。

7月も終わりだというのに毎日雨の降る日が続く。どうもパッとしない天気に疲れ気味である。
何しろメロンのハウスは雨が流れ込みやすく、泥が跳ね、やがて病気を誘発する。
であるからして、雨音がしてくると走って行っては閉め、晴れると温度が上昇するから開ける。
最近の天気は不安定で一日に何回も閉めたり開けたりを繰り返す。ほとほと疲れてくるのである。

その分いいものが採れてくれればいいのだが結果はまだ先のことである。

どうすればたくさん着果し、大きく、形のいい、甘いメロンになるのか、誰もこの辺で作っている人もなく、種苗メーカーからの資料のみで手探り状態であるから、結構難しいのである。
ちなみに岩手では共済などの対象とはならない品目でもある。
当然指導も引き取り手もないものであるから、すべては自分でやる以外にないのだ。

そう考えると、一年に一度の栽培では結果を見ながら次の対策で、あと何回できるのだろう。
ただ、時期をずらして2回なり3回なり植えれば、最初の結果を見ながら次の対策ができるものもある。

作るたび、日を追うごとにきれいなネットがかかり、形のいいメロンが育っていくのは見ていて楽しいものだ。豆腐もそうであるように、果物でもこだわりを持って作るならば、それは芸術品であると思うのだ。見てくれは悪いが美味しいとか、見た目はきれいだが美味しくない。それではだめなのだ。

芸術品となりうるものは眺めて良し、触って良し、食べて良し、体に良し、そして心を満足させてくれるものでなければいけないのである。ものづくりは何事もそれを追求することにあるのだ。
あくまでも理想ではあるが、そういうイメージを描きつつものづくりをすることがものづくりの楽しさでもあるのだ。どれにしても理想とは程遠い出来ではあるが、いつかはきっと芸術品と呼べるようなものを世に出したいものである。

そろそろ桃も収穫の時期を迎え、私らより一足早くスズメバチやらカラスやアリが桃を食べ始めた。
袋かけをしていないものは食べさせてやってもいいかな。

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【2009/07/29 18:13】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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貯水槽の掃除のため山道を登ってゆくと道端にギボウシの花が点々と咲いていた。

山の緑はいよいよ色濃く、木立の中は蜩ゼミの泣き声に包まれる。

上り坂で噴き出した汗も、木立の中に入ると心地よい冷たい空気で乾いてゆく。

気持ちはいいが実はこういうところは蚊や蝿の類の血を吸うやつらがいっぱいいる。最近では虫よけスプレーなるものがあってTシャツ1枚でも何とか持ちこたえるので、山でも釣りでもこの時期は欠かせない。

水槽の中を掃除していると、みたこともないような虫が何匹もすんでいる。
今でこそ市の水道を使っているが、それ以前はこんな水を使って調理し、飲んでいたのである。
それでもおなかをこわすというようなことはなかった。

それが病気につながるというようなこともないわけではないが、人間も動物である限り、そうやわな体にはできていないのである。

食べ物でも同じで、大昔の人は色々な草やら、虫やら、動物やら、木の実やら、果敢に食べる挑戦をしたに違いない。その結果今、我々は山菜を食べ、木の実を食べ、どれが毒でどれが大丈夫か知ることができるのである。たまにそれに反したことをやる人がいて、中毒をおこす。

最近はマイマイガがこの食べ物に果敢に挑戦しているが、何でもいいというわけではなさそうで、やっぱり相当多くの幼虫が死んでゆくのである。
しかし、栗の木と胡桃の樹は相当食われた。結構大変な事態である。
昨晩飲んでふらふらと歩道を歩いていると、マイマイガがおびただしい数で街灯を取り囲んでいた。
いよいよ成虫が大発生し始めたようだ。
【2009/07/21 20:08】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
蝉時雨
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蜩ゼミの鳴く声がいつからか聞こえるようになり、夕立が降り出す。
雨が落ちてくるたびにビニールハウスに走り、雨水が入らないように閉めなければならない。
どこの農家でもそうなように、春から夏にかけては慌ただしく時が過ぎてゆく。
夏が来ていることも気づかずに、汗をぬぐう。

夜、外に出ると暗闇の中で緑がかった色の光が点滅した。大きなゆっくりとしたその光はゲンジボタルであることにすぐ気付く。
10年くらい前になるだろうかS氏が家の近くの湧水に幼虫を持ってきて繁殖させ、その生き残りである。
その頃とはだいぶ田んぼの周りの様子も変わったが、唯一まだ水が湧き、冬を通して水が流れているため何とか生き残っているのである。
しかしカワニナを食べて成長するというがそれもほとんどいないはずである。
よく生き残っているものだと感心する。

蜩の声や蛍の光で夏が来ていることを知ることになるのだ。

最近の気候では季節を判断するのが難しくなってきた。春に暑い日が続いたり、夏なのに大風が吹いたり、台風が早く来たり、今までの季節感とは違うのである。

路地の畑作物は先日の2回の風でことごとくやられてしまった。
被害の大きいのは大豆だ。風に吹きつけられて、葉がみんなやられてしまった。

おそらくこのセミたちも蛍たちもこんな気候の変化に戸惑っているに違いない。

【2009/07/15 17:47】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
野菜作りに寄せて 9
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メロンの受粉作業を手伝ってくれる頼りがいのあるミツバチたち。
ミツバチによる受粉が味、形ともに良質のメロンを作りだすのである。

さて、今春2月17日播種したメロンがいよいよお店にデビューする時がやってきた。
播種から144日目である。
播種した時点では大きく美味しいメロンをこれぐらい収穫するぞと意気込んでスタートするわけだが、実際問題144日後にどうなっているかなんてそう簡単に予測できるものではない。
まして天候や病害虫に大きく左右されるのである。

一回目の播種したメロンは実のなりが少なすぎた。色々な要因があげられるが、メロンが何を伝えようとしているのか聞く耳、見る目がまだまだ足りないということだろう。
そして収穫されたものが甘いのか、美味しいのか、それすらもすべてを把握できているわけではない。
しかしながら、1個のメロンを買ってくれるお客様にとってそれだけが期待されるメロンであり、評価となるのである。
それだけに価格設定と店頭への出品は一つ一つに緊張感を持って臨まざるを得ないのである。

それゆえに美味しいという評価をいただいた時は144日間の苦労が報われるときでもある。
食卓に笑顔のこぼれるものづくりを念頭に豆腐でもメロンでも作っているわけだが、美味しいものを美味しく食べる喜びを分かち合える食卓であってほしいと思うのである。

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いよいよ、今年も鍛治ヶ沢のマルセイユメロンの販売を開始しました。
どうぞ食べてみてください。
尚、メロンには収穫日を記載してありますが、尻の部分を押して見て、弾力が出てきたら食べごろです。常温保存で収穫日より3~4日後くらいになればいいかと思います。そしたら冷やしてお召し上がりください。ただし冷やしすぎては味が分からなくなってきますので注意が必要。

さて、メロンの効能ですが、カリウムを多く含んでいるため体内の塩分調整をしてくれる。
ギャバ(GABA)も多く含んでいるそうです。
高血圧予防、コレステロール低減、抗がん性、美肌などなど、
しかしながらあくまでも果物であって、薬ではありませんので使用にはご注意ください。
美味しさの満足感が一番の効果でしょう。

豆腐の方はただいま、”夏は冷奴で” キャンペーン中。
なにも特典があるわけではないのですが、南部シロメでつくる、作りたての美味しさを、味わっていただきたいということで、冷蔵庫よりも水で冷やして食べるとより一層口の中に美味しさが広がります。
麦酒に、お酒に、とっても合います。



【2009/07/12 22:00】 | 中山間地の農業 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
紫陽花の咲くころ
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紫陽花の咲くころは雨の降り続く梅雨という嫌な感じを持ってしまうが、それも当然のごとくハウス栽培などの野菜は病気になりやすい時期でもある。

同じ時期、草木が成長し、道路やら畑やら大変なことになる。そこでこの時期は道路の草刈が田代の住民の手によって実施される。晴れても大変、雨でも大変、曇りがちょうどいい。
だが大抵雨か晴れかになるわけだが、今年は晴れ。汗だくになりながら道路の草を刈り進める。
決まって同じ日にチョウセンアカシジミの観察会が行われるため参加したくても参加できなく、残念ではある。

ただ、自分たちの使う道路を自分たちの手で守ることは悪いことではない。とかく行政に頼り何かあればすぐ苦情の電話を入れる。いつの間にかそんな時代になってきているわけだが、もっと汗を流し郷土に愛着を持つことも必要なのかもしれない。

天気がいいと大変であることは間違いないが、そのあとのご苦労会の麦酒がこれほど美味く感じることはない。郷土愛よりも麦酒愛のために汗を流しているといっても過言ではないのだ。
そしてこの時ほどアルコールの回りが早いと感じることもないのである。

まだ日のあるうちに始まるこの会だが、日が陰り始めたころにはみなさんまっきってます。

そして俺はというと、無農薬で野菜作りをやっているI氏と中山間地の農業の在り方について、熱く語り合うのであった。
で、翌日作っている野菜を鍛治ヶ沢の直売所に出品していただきました。
そして私もいただいてみました。

甘くてとっても美味しいわけで、納得の味。
作り手の味がつたわってくるんだな。

お互い、美味いもん作っていきたいね。飲んだ席での会話の中で農業普及誌の1ページの話題から農業と百姓の違いみたいな話をピックアップ。
あの記事は面白かったね。でね、本来の農業のありかたは、こういう小さな農家が救われてしかるべきなんじゃないの。企業やメディアがそして政治が行政が大規模に起業家を企業化を進めることはむしろ何百年も培われてきた農業を否定し、そして集めた農地は経営破たんを起こせば捨てられるんじゃないの。それが本来のありかたなのかな。などと話は尽きることなく、面白い話がいっぱいあるので少しずつ機会があれば書いてみたいと思うのだ。

【2009/07/07 21:02】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
桑の実
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とっても甘くておいしい桑の実が熟しました。
食べ始めたらやめられない、もしかするとメロンの次に美味しい味かも。

でも今日はあいにくの雨で果実が溶け出しています。

とにかくここの奴は粒が大きくてとびっきり甘くて本当においしいんだ。
食べられる期間が短いし、日持ちがしないから木から採って食べる以外味わえない。

手はすっかり紫色になって、口も紫色になって、子供の頃よく食べたっけ。

子供のころは甘い食べ物なんてなかなか食べられなかったし、でもいま食べてもこんな甘くておいしいものは、なんかないんじゃないかな。

今は自然の中から直接採って食べることなんかしなくなり、殺菌殺虫処理され、そういう意味では安全になった。だが今度はその薬がだめだという。
体がその環境に慣れていればいいが、生水を飲んで腹をこわすように、その辺の物を採って食べても腹をこわす可能性だってあるわけで、普段管理されたものしか食べていない人は要注意だ。

そういえばこの前なめこの菌と同じところに置いた豆乳がすっかりヨーグルトみたいになっていて、何だろうと思い食べてみたが、結構いけそうな気がする~ッ。でもよく匂いをかいでみるとこれは危険な状態なんじゃないかと後で気がつく。結局何も起きなかった。
もしかしたら新しいヨーグルト菌みたいなものでむしろ体にいいものだったりして。
現代人は適度に胃腸を鍛えることもまた必要なのかもしれない。

【2009/07/02 21:03】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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