田代の紅白歌合戦 その1

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さて、いよいよ4日後に迫った田代の紅白歌合戦です。

毎晩夜遅くまで睡魔と戦いつつ、音響、舞台、演出、プログラム、出演依頼と大変なことになってきたのだ。

この企画は、だいぶ前に鍛治ヶ沢の唐臼の里プロジェクトで始めた企画である。当時はテレビを見てるより、自分たちで年越しをやろうよと、集落のみんなで持ち寄って、歌合戦を始めたのがきっかけだ。
大みそかの晩に集会所で朝4時ころまで歌ったり、踊ったり、年越し蕎麦は明けてからと、ものすごいことになっていたのだ。

そんな楽しい紅白歌合戦をもっと大きく、地域のみんなでやりたいなと思いつつ温めていたわけだが、その前に前哨戦というか、演芸会なるものを復活させたのであった。これはこれで面白かったが、なぜか3回で消滅してしまった。

所詮人ごとではじめてしまうとこんな結果になるのだろう、などと反省しつつ、自分で思い描いたことをどこまでやれるか、今年あたりがいい機会かと、始めたわけだ。

しかしながら一人でやれないことも多く、学校の先生方や子供たちを始め、青年会のメンバー、実行委員になってくれたメンバー、応援してくれる地域の人たち、大変だけど俺は楽しいし、今まで以上の付き合いができた。

声をかけられた人たちは本当は迷惑だと思っているに違いない。

でも一緒になって楽しんでくれている人も少なくない。当初の企画の中でプロセスを楽しむことも目的の一つだ。

それでは簡単に目的を、
娯楽の提供のみならず、共に集い、行動し、感動と達成感を共有できる環境の提案と、地域のコミュニティの構築、活力と郷土愛を育む場の提供を目的とし、心を健康にしようとそんなことを考えて始めたのだ。

田代おもしろプロジェクトと名付けた。 通称 to Project  その企画をするのが実行委員会(TOP)である。
俺が名づけるとどうも長く複雑になってくるからいけない。

そんなわけでその第一弾が、田代の紅白歌合戦である。クリスマスイブの前日にやることに決めた。
中身は年忘れではなく、クリスマスパーティー風に楽しく、ディズニーランドに行ったみたいに楽しい、非日常的なイベントが目標である。学校の体育館を借りて作り上げるから作りやすいと言えば作りやすい。

さてその内容はこれから当日まで公開します。でも最近テレビで同じようなことをやっているぞ。自分たちで楽しもうって気持ちはおんなじなんだな。

まず、全体的には歌合戦なのだが、オープニングは田代の念仏剣舞から始まる。場内はあかりが落ちて暗い中、BGMが流れる。それとクロスフェードするように剣舞の太鼓と鐘の音が流れ、緞帳が開く。子供たちの舞が披露される。

今回のサブテーマは祈りである。震災が二度と起きないように、早く復興するように、地域に新たなコミュニティが早くできますように、そんな祈りを込めた構成がされているのだ。

見せ場に一つは中央階段。予算もないのに奥の中央に階段を作っちゃいました。智さんて言う大工さんが一生懸命応援してくてます。ほんとにすごいのが出来ました。遠近法をつかってさらにスケールアップを図っています。

この階段から歌いながら下りてくるなんてスターになった気分です。そう、出場者はみんな芸名で出てます。みんなスターになりきっています。て言うか強引にそうしてしまいました。

カラオケ大会でものど自慢でもなく真面目に紅白歌合戦なのだ。



【2012/12/19 22:28】 | 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
田中茂と劇研麦の会その51
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第71回劇研麦の会定期公演が先月24日磯鶏幼稚園において上演された。

田中茂作 出稼ぎの季節 である。

71回目という長きにわたる麦の会の活動は、単に年数や回数を重ねてきたわけではない。
この作品においても田中茂の麦の会はしっかり受け継がれていた。

田中茂は脚本を書くにあたり、そこに登場する人物像と会のメンバーを重ね合わせていたという。

その頃キャストとなったメンバーも未だに麦の会で演じている。そこが麦の会のすごいところでもある。
今回使われた台本は1970年当時に作られたものをコピーしたものだ。

当時はガリ版刷りの時代だ。手書きの台本である。

当時の若者たちが見た台本と同じ台本をいま手にして稽古し、上演となった。今から40年以上も前のものがこうしてまた演じられる。当時の時代背景はよくわからなくても、その奥に見える心の葛藤が田中作品の見せるリアリズム演劇の面白さである。

会話がテンポ良くかわされてゆく、しかし南野は言う。それぞれみんな違うんだよ。

坂下は涙をこらえて、なんども繰り返す。緊張感と、幕が閉じたときの解放感、71回同じようなことが繰り返されてきた。そして麦の会は今もなお続いているのである。

打ち上げのあと、街に繰り出す。その夜は宮古の街では街コンなるものが開催されているという。いつものように今日も夜遅くに街を歩く、いつもなら出会う人も少ないこの街が若者たちでにぎわっていた。

なぜか天を仰ぎ、楽しい気持ちになってくる。こんな気持ちになったのは何年振りだろう。若かりし頃会社の先輩たちにに連れられ、この辺りを歩いたことを思い出す。

何か昔は良かったなとふと思った。でも今は今で楽しいこともいっぱいあるからみんなもいっぱい楽しんで。などとやっぱり夜は更けていくのであった。

さて、いよいよ田代の紅白歌合戦せまってまいりました。次回より実行委員長も苦悩?をお伝えします。


【2012/12/03 20:51】 | 劇研麦の会の足跡 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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