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in 劇研麦の会の足跡

田中茂と劇研麦の会 その26

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田代川沿いの紅葉。

明日は亀岳小学校の学習発表会ということで天使の歌声が聞けることを楽しみにしています。

人前で何かをするというのは結構緊張するものですが、人生の中でそういう経験できる場というものは職業にもよるが一般的にはあまり多くはないと思われ、学校での経験は貴重なものになる。

最近ではカラオケなど人前で歌うことがあたりまえになり、そんなこともなくなっては来ているのだろうが、やっぱり舞台の上ともなると緊張するものだ。

私なども何度か劇研麦の会の芝居にキャストとして出たことがあるのだが、緊張とセリフを忘れないこと、間違わないことで頭の中はいっぱいになり、観客に見てもらう芝居など到底できなかったことを今でも思い出す。

さて、60周年を迎えた麦の会であるが、今年の上演作品は田中茂作 山姥かなしや物語 

創作の昔話である。

山姥に村一番のきりょうよしの娘を差し出すように言われた長者、しかし長者の娘小雪と偽り、捨て子だったサトが送り届けられる。

サトは山姥のいえで働き始める。しかしサトが村一番のきりょうよしということに自分が一番だから山姥のところに行くと言い出す小雪。事態はおかしな方向に。

やがて山姥はサトが長者の娘でないことに気づき、村に行く。そこで見た山姥は見違えるようであった。村人はその山姥が昔山姥にさらわれたおろくだと気づき始める。

サトは次第におろくが母ではないかと思い始める。

サトの優しさ、サトを思う村の若者豊年、捨て子のサトを我が子として育ててくれたおんずとげん、わが子を思う赤鼻長者、見栄っ張りな長者の娘小雪、そして恐ろしい山姥の風貌の中に秘めた母の心、この戯曲の中には心に響くメロディーが終始流れているようなそんな作品なのである。

この作品が田中作品の中ではとても異色に感じるのは私だけだろうか。

田中作品にはストーリーの中に非情な部分が少なからず盛り込まれている。しかしながらこの作品には山姥という怖い設定でありながらその背後には子守唄が流れているのである。

今回の公演は親子で楽しんでいただきたいお勧めの作品です。

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演出の南野氏がベテランキャストを使い、どのように仕上げてゆくのか大変興味あるところです。

先日練習にお邪魔したところ、それぞれのセリフ、動きに個性を持たせ、単調な流れにならないように、何度も繰り返し注意していました。この辺は海を題材とした芝居とは違うスタンスで臨んでいることが感じられました。

南野氏は言います。田中茂氏の昔話はよくストリーが練られていて、奥が深い、追求すればするほど面白いのだと。


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