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in それってどうよ

飲んだら歩け2

-4 COMMENT
2009-3-29.jpg

以前紹介した親父の子供。こんなに大きくなりました。

宮園団地から左折した俺は木立で暗い道を進む。ここから峠までずっと上り坂が続く。
足もとがふらつく人や意識が朦朧とする酔っ払いには無理だと思われ、心停止や凍死する恐れすらあるのだ。

坂道を登りだすと外の寒さとは裏腹に体がぽかぽかしてくる。汗ばむほどでもなくちょうどいい。
足元の確認用に携帯電話を持つ手だけが冷たさを感ずる。

いよいよ第一の難関、馬こ舞いに差し掛かる。ここの坂は結構きつく、昔馬をひいて通ると、その坂のきつさで馬がなんぎする、それが踊っているように見えることから、この名がつけられたらしい。
このあたりは最近では埋め立てし、広く農園として利用されている。
静かに通り過ぎるつもりが、案の定土佐犬に感ずかれてしまった。こんな夜中に吠えられてはどうも具合が悪い。柵を越えてこないだろうか不安になりつつ、そそくさとその場をあとにする。

空を見上げると雲の間から、北斗七星が真上に輝いていた。時折雪がフワフワと落ちてくる。
右手の山で突然何かが動く足音がした。驚いて視線を向けても暗闇で何も見えない。
狐か狸もしくはウサギの類だろう。とりあえず熊ではなさそうだ。

この道を歩くことはそんなに苦ではない。夏の刈り払いでも歩くし、子供たちと自転車で通ったりもしているのだ。むしろ車の来ない静かな道路を歩くのはとても心地いいのである。
暗闇を一人で歩くことが怖いわけでもない。釣りでもそうだが、ばったり人に出会ったり、くるまが飛び出してきたりする方がよっぽど怖い。
熊にでも襲われない限り、よっぽど快適なのである。当然私は心霊現象などは信じていないわけで、あるとするならばそれは自分の脳が作りだしたものだと思う方なので、草木の眠る丑三つ時に峠を歩くことに抵抗はなかった。
ちなみに、この峠には死者があの世に行くとき腰かけて休憩する場所なるものも存在しているのであるが、どうとらえるかはそれぞれの考え方次第だ。

途中で一台の車とすれ違う。厳密には追い越された。やがて峠までたどり着いた頃、その車だと思うのだが、またすれ違う。たぶん午前2時ころだと思われる。時々時間を確認しながら歩いているのだが、寝て起きればどこでどの時間だったか忘れてしまっている。
やがて道は下りになり、しばらく歩いて行くと一台の車が後ろからやってきた。
その車は、私を追い越すと少し先のカーブでUターンをした。ライトが一瞬消え何事かと思ったが、やがて走り出しこっちへ向かってくる。送ってくれるならそれでもいいなと思っていると、近くでスピードを落とした。だが送ってくれるというわけではなさそうである。田代の人ならあり得るが、そうではなさそうだ。逆にそんな時は怖さを感ずる。山で足音がする怖さとは別物である。

だがそんな心配はよそにその車は走り去っていった。私の想像だが、さっきすれ違った車が友だちにでも電話して、夜なかに峠を歩いている変な奴がいるから見てこい、などといったのではないだろうか。それで見に来たのだろう。
歩いている方も歩いているほうだが、こんな時間に見に来るなんてよっぽどもの好きなんだろう。
ちょっと危険な気もする。

そうなると警察が来ないとも限らない、道を歩くのに何でそんな心配をしなければいけないのか、なんとも時代の変化にいやな感覚を覚える。そういえば今日のシートベルトだってそうだ。
人が自然に生きること、生活することから逸脱していっているのだ。
私のブログのテーマの一つでもある。
道路をあるかなくなった人間が、歩いている人間を変な視線で見るようになる。そんな視線を気にしつつ歩かなければいけないなんてまったくばかげている。
それにしても舗装道路は股関節やひざにこたえる。若いと思っていたが・・・。

やがて臼杵に近づいてくると明りが見えだした。なぜかほっとする。
携帯電話のLEDライトですらつけるとほっとする。
人間がこの光を操るようになってどれだけの安心感と安全もたらしたか、それは計り知れないことだと思う。暗闇を何時間も歩き、光を見た瞬間、それだけで安心感が大きく体を包み込む。
人間は夜、光にどれだけ支えられて生きていることだろう。

ようやく家までたどり着く。時計は3時半を回っていた。約3時間休むことなく歩きとおし、眠りに就いた。飲んだカロリーを消費するにはちょうどよい運動であった。
これで、宮古で飲んでも歩いて帰れると胸を張って?飲めるのだ。

ただ睡眠時間が3時間減ってしまうのは惜しいことだ。
4
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- 4 Comments

There are no comments yet.

たてほら  

俺にはできない。

2009/03/29 (Sun) 23:07 | EDIT | REPLY |   

寒桜  

私にもできません…隊長さん、すごいです。
これまでの歩いた距離最高記録は、京都一人旅でバス代ケチって寺社めぐりで歩いた10キロほどです。しかも昼間の話。

2009/03/30 (Mon) 00:10 | EDIT | REPLY |   

ゴルゴ0  

 私にも出来ません。そのように考える事もできません。まだまだ、隊長は若い体力を持っているようです。奥さんのコメントが聞きたい所ですね。

2009/03/30 (Mon) 10:48 | EDIT | REPLY |   

隊長  

人目が悪いのでそんなことはやるなというコメントであります。

2009/03/30 (Mon) 13:57 | EDIT | REPLY |   

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