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in それってどうよ

春なのに

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鶯が歌い始めると、やっと長かった冬も終わりを告げて春になったんだと思えるようになる。
蜜蜂たちも活発に動き出した。最近渓流釣りもやっていないなぁと思いながら、家の前の川を眺める。

この時期はアカガエルの繁殖の季節でもある。暖かな夜になるとククククッという鳴き声があちらこちらで聞こえてくる。
いまだに湿田の残る家のそばで、夜に外に出るとしきりにこの鳴き声が聞こえてくる。
しかし今年のカエルの鳴き声は実に悲しげに耳に響いてくる。

最近この田んぼでは田植えをやめた。そのあとはいろんな雑草が生えて水場が少なく、狭められていった。
そんな田んぼで片隅の水たまりに卵がたくさん産み落とされる。

今まであった自由にお泳げる田んぼはなくなっていくのである。
しかしカエルたちはそこを離れようとはしない。いや行く場所などもうないのだ。

カエルたちは繁殖の時期が終わると移動を始める。でもこの時期になるとみんな帰ってくるのだ。この帰る場所がなくなっていると、また来年帰ってくるらしい。でもそれでもその故郷である田んぼがなくなっていると、死んでしまうのだそうだ。くわしいことは別のサイトで見ていただくとして、そんなカエルたちの鳴き声を聞いていると、実にさみしく、悲しげな鳴き声に聞こえてくるのである。

ここに住めなくなったからといって絶滅するわけでもないだろうが、そんな環境の変化にやりきれない感情が湧いてくるのである。

アマガエルはもう少し後で、田植えの時期になる。見た目に反してこっちはギーギーとやたらうるさい。

ちなみにヒキガエルはグロテスクな割にきれいな声で、鳥の声かと思うほどきれいに鳴く。

ゲロゲーロ的な鳴き声のカエルはこの辺りでは聞いたことがない。

ちなみにアカガエルの繁殖は早い奴らで3月頃からであるため、卵が凍りついたり、雪に埋もれたりして、オタマジャクシを経て、カエルになれるのはそう多くはないのである。

この田んぼにはドジョウも住んでいるはずだが奴らは訴えるすべがない。知らず知らずのうちに、こうした環境の変化で失われてゆく命も多いのだろう。

単に放置したから自然に戻るというような簡単なものではない、生物の多様性というものが存在しているのである。人間だけが特別な存在ではなく、じつはこの多様性の中にしっかりと私たちの生活も組み込まれているのだということを認識しなければいけないと思うのである。

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