in 日本蜜蜂部隊結成
待ち続ける
夕方近く母が蜜蜂の群れを発見。こんな時間帯にどこから来たものか草むらにミツバチが飛んでいた。
分蜂の群れであることは察知できたが、近づいてみてもよくわからんない。
翌朝覗いてみると松の倒木に蜜蜂の蜂球が出来ていた。
ところがざわつきは一向に収まらない。よく見ると落ち葉と上にも蜜蜂の塊があった。何かしらと思い、手で分けてみると、その中心に大きめのやや黄色みがかった羽の蜂が死んでいた。
とっさに女王蜂ではないかと思った。もしそうであればこれは大変なことになるのだ。
蜂球を巣箱に取り込んでも出てしまうところをみると、蜂球の中には女王蜂はいないと思われる。
そうなるとこの蜂たちはこれからどんな行動に出るのか。
翌日午後から雨が降り出した。その雨の中を一晩この状態で過ごす。更に翌日、相変わらずこのままの状態である。女王蜂をひたすら待ち続けているのであろうか。
同じ兄弟でありながら本巣に残る蜂と女王蜂とともに巣から飛び出した蜂。女王蜂が死んだあとこの子たちは行き場を失ってしまったのである。本巣に戻ることもなくひたすらこの場にとどまり続ける。
おそらくは3年目の女王か、自然界ではこうした営みがあたりまえのように繰り返されているのである。
今日もまた巣箱の蜂たちは蜜と花粉を集めに精を出す。