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in 唐臼の郷 鍛冶ヶ沢から

クマは蜂蜜が大好きその2

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小学校で行われた運動会、最近では春にやっている学校も多くなっているが、やっぱり運動会といえば秋がいいな。
で児童、生徒の数も少なくなってからは大人も一緒に合同で運動会。郷土芸能の田代剣舞もしっかりと伝承されています。ちなみに田代剣舞は9月30日平泉中尊寺で舞うことになっているそうです。是非皆さん見に来てください。

それでは遅ればせながらクマさんの続き。

一旦壊された巣箱を回収して、新しい巣箱に変えミツバチたちに引っ越してもらいました。でも女王がいるかどうかはわからないまま。あとはひと月も様子を見れば結果は出るでしょう。しかしいたとしても、蜜も子供も居なくなった状態でまた家族を作り上げるのはサイクルが途切れてしまうのでかなり厳しい。壊された巣の蜜をできるだけ集めてもらうようにする。

さて、この際別のものもやられる可能性が出てきたので、採蜜したわけだが、こちらは分蜂時かなりの蜂が残ったせいで、つなぎ箱に満タンに貯蜜してあり1段切り離すも、どっしりと重く、切り取るときれいな蜜がしたたり落ちる。岩間氏と岸氏にお手伝いいただき、取れた蜜は実に美味しい。これぞ日本ミツバチの百花蜜。

西洋ミツバチの養蜂蜜と違い、いろんな花の蜜がまじりあっているのが特徴。実にいい香りと、いい味がする。

春の菜花、栃、メロン、シロツメクサ、ブロッコリーなどなどほんとにたくさんの蜜を運んでくる。
日本ミツバチの話はまた後にして、この箱には今年の冬を越すための蜜がまだたっぷり入っている。

つなぎ箱なので上の段をとっても、蜂や蜂の子を殺す心配がないのがこの箱のいいところ。

これをやられたら、来年の受粉に支障をきたすことになる。それと巣をダメにされた蜂たちをまた荒らされてはほんとに救いようがなくなる。そんなことで別の場所に移動することも考えたが、おそらくどこもクマが出るだろう。とりあえず夕方蜂が帰ったころに家に運ぶことにした。

しかし、家の周りとか、中に入れるとクマが家の中に入ってくるから駄目だと家族に反対される。仕方がなく、私の工房に入れることにした。工房もメロンの出荷準備とか蜂とかいろんなことで何の工房かわからなくなってきた。ほんとうはガラス工房なのだ。

さて蜜もとったし、とりあえずのご苦労会を岩間氏とやっていると、辺りも暗くなり始めたしそろそろ箱を移動することに。

巣箱のあるところまでヘッドライトと懐中電灯を持って出かける。出かけるといっても家のすぐわきだ。

山に続く小道をちょっと上り、巣箱を崩れないように固定しながら、何気なくその山道のほうに懐中電灯の明かりを向けた。そしたらその明りの先に二つの目がこちらを見ているではないか。

タヌキやアナグマ、キツネなどがいつも懐中電灯の明かりで目だけが光ってこちらを見ている。これはいつものことで奴らは光を当てるとこっちを見つめたまま。体も目線も動かなくなる。

しかしこいつはちょっといつもと様子が違うのだ。目が、いや頭がといった方がいいだろう。ゆくりとゆらゆらと動いているのだ。これはキツネやタヌキではないぞととっさに思った。

もうやぶの中は暗いから相手の体は見えない。目だけがこっちを戸惑ったように見ているのだ。

むこうもどうしようか様子を見ているといった感じである。これは熊だと確信する。しかし逃げようなどとは全く思わなかった。ここはひとつクマをたしなめて帰ってもらわねばいけないのだ。

奴に、こらこら、うちのミツバチをいじめるんじゃないよ。蜂蜜を採っちゃだめだぞ、帰れ。と言葉をかける。
怖いという気持ちはなかった。光が届く距離や道路の状況から見ても、10メートル程度か?

そのうち奴の目が懐中電灯の中から消えた。どっちに動いたのかわからない。私も巣箱の片付けに入る。

あとでいろいろ調べると、クマに背中を見せるのはよくないらしい。たいがい後ろから抑え込まれて、顔を噛みつかれるというのがパターンようだ。現にこの田代でも被害にあって入院している人もいるのだ。

クマの攻撃時間は1分間が勝負ということだ。1分耐えれば何とかなる。但し傷が浅い状態で耐えなければ意味がない。なにしろスピードが速く、音も立てない。

確かに音もなく光の中から消えた。箱を持ち上げていると後ろの方でがさがさと音がした。その時のほうが怖さがあった。

そういえば蜜の残った巣箱を置いてあったがと思い、そっちを照らすと、そこに巣箱がない。
朝と同じように下の畑へ転がっていた。やっぱり熊だったのだ。夕方我々がご苦労会をやっている間に、もう来ていたのだ。まだ蓋を壊せなかった箱を探していたに違いない。

一つ目の箱を家に持ち帰って家族に伝える。もう一つ持ってくるから明かりを照らしてほしいと頼んだ。
ところがみんなビニールハウスの途中まで来て、巣箱のある方まで来ようとしない。これでは全く私の作業が進まない。奴も自分がやっていることをわかっているのだから、襲ってはこないはずなのだ。
近くにはいるだろうけど。

それから数日間は暑いのに、クマが家の中に来ると困ると、ガラス戸を締め切ってサウナ状態の家となった。

クマだってそんなに意味もなく襲ったりはしないよと思っているのだが。でも家の中に入ったとか、外のトイレで襲われたとか宮古のなかでもいろいろ話が聞こえてくる。それも全部ホントの話だ。

クマの話ももう少し聞いてやらねばいけないだろう。

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